札幌の訪問看護ステーション開設 拠点コストを抑える「レンタルオフィス活用」と行政への申請ポイント

SKY-OFFICEのブログ担当のオカワダです。
厚生労働省の資料等に基づく訪問看護の現状(2024年~2026年時点)によると、戦後80年が経過した2025年までに団塊の世代(1947年から1949年生まれ)がすべて75歳以上となり、今後必要とされる訪問看護師は12万人と試算されています。高齢化社会が進み、「入院から在宅へ」という国の政策転換もあって、札幌市内でも訪問看護のニーズは目に見えて高まっています。一方、訪問看護業界で開業しようとなると「法人格はどうすればいい?」「看護師は何人必要?」「事務所の広さは?」など、クリアすべき壁がいくつも立ちはだかります。今回は、札幌で訪問看護をスタートさせるために必要な要件と、賢くコストを抑える事務所選びのヒントをまとめました。

1. 札幌で訪問看護事業を開業するための4つの必須要件

訪問指定看護事業所(訪問看護ステーション)を開設するには、都道府県や政令指定都市(札幌市の場合は札幌市長)から「指定」を受ける必要があります。これがいわゆる事業登録です。この登録を受けるためには、大きく分けて以下の4つの要件カテゴリをすべて満たさなければなりません。

要件カテゴリ 主な内容
法人格の取得 株式会社、合同会社、NPO法人、一般社団法人など
※個人事業主では申請不可。定款に適切な文言の記載が必要
人員基準 看護職員が常勤換算で2.5人以上。うち1名は常勤
管理者は保健師または看護師、助産師であること
設備基準 事務室、相談スペース、手洗い・消毒設備、鍵付きキャビネット(個人情報管理のため)、衛生・医療材料保管スペースなどの確保
運営基準 協力医療機関との連携、運営規定の作成、重要事項説明書の整備、事項等に際する損害賠償保険への加入

法人の種類は問われませんが、定款の事業目的に「介護保険法に基づく訪問看護事業」「健康保険法に基づく訪問看護事業」といった決まった文言が入っているかは、必ずチェックされるポイントです。後から定款変更をすると費用と時間を無駄に要してしまうので、設立時に入念に確認しておくとよいでしょう。

2. 最もハードルが高い「人員基準」と札幌での看護師確保

訪問看護事業を札幌でスタートする際、固定費として最も重くのしかかるのが人件費、そして最も確保に苦労するのが看護職員です。登録には常勤換算で2.5人以上の配置が求められますが、これが意外と高い壁となっています。

  • 看護職員:保健師、看護師、または准看護師が合計2.5人以上必要
  • 常勤ルール:2.5人のうち1名は必ず「常勤」であること
  • 管理者:1名の配置が必須。常勤の保健師または看護師に限られ、准看護師は不可

札幌は医療機関が多い都市とはいえ、訪問看護の需要も激増しているため、良い人材の確保は争奪戦です。人材が揃わずに指定申請を遅らせるケースも少なくありません。看護職員の採用を強化するためには、職場のチームワーク、柔軟な働き方、研修・教育制度の充実、昇給・評価制度の明確化のほか、勤務地アクセスの利便性など、スタッフが通いやすい環境を整えることも一つの戦略と言えます。

3. 意外と見落としがちな「設備基準」 レンタルオフィスでもクリアできる!

さて、ここからが事務所選びの重要ポイント。訪問看護事務所の要件には「物理的なスペース」が厳格に定められています。

※重要: 単なる住所貸し(バーチャルオフィス)では事業登録はできません。実態のある事務室と設備が必須です。

具体的には以下の設備が必要となります。(1.の「要件カテゴリ  設備基準」を具体的に)

  • 事務室:机や椅子が配置でき、事務作業に支障がない広さ
  • 相談スペース:利用者のプライバシーを守るため、パーテーション等で区切られていること
  • 手洗い・消毒設備:感染症対策および衛生管理
    ※共用部のみの水道設備の場合は自治体に直接確認
  • 書庫・保管設備・備品など:鍵付きのキャビネット(個人情報管理用)、衛生・医療材料保管スペース、電話・FAXほか

「レンタルオフィスで登録できるの?」という質問をよくお受けしますが、結論から言えば、要件を満たした「完全個室」であれば行政への申請を通すことは可能です。実際に弊社が運営するレンタスオフィスSKY-OFFICEのご入居者様の中にも、訪問看護事業を運営されている企業様は複数いらっしゃいます。

手洗い・消毒設備についてはレンタルオフィス居室内に水道がない場合、申請する自治体によっては、アルコール手指消毒液の設置、手洗い場が居室のすぐそばにある、簡易シンクの設置(レンタルオフィス側の許可が必要)などの条件で認められる場合もあることから、自治体に相談してみることをお勧めします。

4. 札幌での独立開業 初期費用を抑えて「完全個室」の事務所を持つメリット

札幌 で訪問看護事業の開業を検討する際、多くの方が「一般的な賃貸オフィス」をまずイメージするはずです。しかし、そこには契約時の保証金や仲介手数料、什器の購入費など、数百万円単位の初期費用が発生します。これはかなり大きな出費ですよね。立ち上げ直後のキャッシュは、できるだけスタッフの給与や宣伝費に回したいのが正直なところではないでしょうか。

そこで選択肢に入るのが、レンタルオフィスです。SKY-OFFICEを開業時に活用していただければ、「淡々と仕事に没頭できる環境」を低コストで手に入れることが可能です。

  • 初期費用の大幅削減:敷金・礼金が抑えられ、デスクや有線LANポートが完備されている
  • 一等地の利便性:札幌は冬の場合特に、地下鉄駅からの距離がスタッフの定着率を左右します
  • 完全個室による守秘義務:利用者様の情報を扱うため、隣の視線が気にならない個室は必須です

SKY-OFFICEは札幌市内の17拠点で運営していますが、いずれも駅から徒歩数分という好立地は、冬場の移動ストレスも緩和されます。「無駄なストレスを減らす」ことは、特に忙しい開業初期には何よりのメリットになるはずです。

5. よくある質問(Q&A)

Q. 准看護師でも管理者になれますか?

A. 残念ながら、管理者は「保健師」または「看護師」である必要があり、准看護師の方は管理者になれません。ただし、看護職員としてのカウント(2.5人の一部)には含まれます。

Q. 事務所は自宅の一部でも大丈夫ですか?

A. 自宅であっても「事務専用のスペース」が明確に区分けされており、設備基準を満たしていれば可能です。ただし、プライバシー保護の観点や、スタッフの出入り、将来的な増員を考えると、最初から外部に事務所を構える方がスムーズな場合が多いという側面もあります。
※札幌市では、自宅の一部を事務所にする場合、「生活スペースを通らずに事務所に入れるか(専用の出入り口があるか)」が厳しくチェックされます。もし玄関が共通だと、指定が下りない可能性が高いです。

Q. 申請から指定(開業)までどのくらいかかりますか?

A. 一般的に申請から指定までは約2ヶ月ほどかかります。但し法人設立のための事前相談や書類準備、拠点確保、人材採用などの準備を含めると、6ヶ月から1年前には動き出しておくのが安心です。

6. まとめ:札幌での開業の一歩をSKY-OFFICEとともに

札幌での訪問看護ステーション開設。その成功のカギは要件を正確に把握し、無理のないコストで「拠点」を確保することにあります。

1. 法人格を取得し、定款を整える
2. 看護職員2.5名(常勤1名含む)を確保する
3. 事務室、相談スペース等の設備基準を満たす
4. 運営規定や保険加入などのソフト面を固める

SKY-OFFICEでは、札幌市内に17拠点を展開し、訪問看護の指定申請にも対応可能な「完全個室」のプランをご提案しています。机、椅子、Wi-Fi利用可能な会議室、そして鍵付きの環境が最初から整っているため、什器選びに時間を割く必要もありません。起業時の煩わしい手間を省き、本業である「看護」に集中できる環境をサポートさせていただきます。開業の際はぜひご相談ください。

札幌での訪問看護開業、事務所選びから相談しませんか?

内覧予約・お問い合わせは随時受付中です。

SKY-OFFICEの拠点一覧を見る

関連記事