今回、SKY-OFFICEでは、KANTINE KITCHEN & THE OFFICEに入居している株式会社プレサイスの代表 吉田将人氏にインタビューを行い、仕事内容や仕事のポリシー、オフィスを利用してみての率直な想いを語ってもらいました。

株式会社プレサイス 代表 吉田将人
1つの建物を作るのに、多くの専門職が関わっているのをご存知だろうか?建築士・設計士・施工管理者・大工など専門性の高い職種がいくつも関わっている。私たちが見慣れた街の住宅、ホテル、店舗、図書館なども何もない状態から建てられており、建築物や街の情景は、これらの専門職がいないと成り立たない。それぞれの専門職が建築物として当前の機能、性能、デザイン性、そして安全性を守り、建物を利用する人の笑顔のために仕事をしている。今回はそんな建築の専門家であり、建築鉄骨設計図・原寸図を作成している株式会社プレサイスの代表取締役社長の吉田氏に話を聞いてみた。

建物を作るのに必要となる建築鉄骨設計図・原寸図を作成する仕事

株式会社プレサイスさんについて教えてください

吉田さん

弊社が行っているのは建築鉄骨施工図・原寸図の作成です。具体的には、クライアント様からもらう建築設計図である構造図や意匠図をもとに、鉄骨専用のCADを使い建物を作るのに必要となる鉄骨の施工図を作成します。建物によって必要な鉄骨の数・長さ・大きさが変わってくるので、それを絵と数字と文字で図面に起こし、鉄工所に納品をします。その施工図を見ながら鉄工所の職人さんが鉄加工・溶接をし、建物の基礎の鉄骨を作ります。最近では、デザイン性の高い建物が増えてきていて、それに合わせて建物を作る鉄骨も様々な形に変化するので、専門性も必要とされる職業です。

株式会社プレサイスは今年の4月に設立したばかりの会社です。私はもともと札幌市内の建築会社で20年以上勤め、管理職としてキャリアを積んできました。そのまま企業でキャリアを積んでいくという道ももちろんあったのですが、「今まで学んできた知識や技術を生かし、自分の力でやってみたい」という気持ちがあり、起業しました。1年間の個人事業を経て現在に至ります。全国各地からお仕事を頂いていまして、前職からの繋がりで、「吉田さんに頼みたい」とおっしゃってくれるお客様もいたりと、会社が設立して1年も経っていませんが皆さまのお陰で充実した毎日を送らせて頂いています。

設計者の想いや意図を職人に伝える「伝わる施工図」の作成

仕事で大事にしていることを教えてください。

「伝わる施工図」を書く事です。私たちの作成する施工図は建築設計図がベースとなっているので、そこから逸脱をしないのが基本です。しかし、建築設計図を見てコスト面や施工のしやすさなど工夫が出来る時には、設計事務所と意見を交わす事もあります。また逸脱しない図面が基本だからといって、設計図をそのまま施工図に丸写しをしたものが現場で求められるのかというとそうではありません。職人さんが図面を見て、作業をしやすい「伝わる施工図」が求められます。

吉田さん

伝わる施工図を書くためには、設計図を読み解き、設計者の意図、オーナーさんのその建物に対する想いも理解する事も必要となってきます。「この部分はこのような考えがあって、こういう図面にしているんだな。それなら…」「オーナーさんはこの建物にはこんな工夫や特徴を凝らしたいんだな。」という風に設計図を読み解き、オーナーさんや設計者の想いや考えを鉄工所の職人に伝える重要な職業だと思っています。

1つの建物を建てる過程は分業されており、設計だけでも大きく分けて意匠・構造・設備の3つに分かれています。それぞれが1つの建物を作るのに専門性を生かし、図面を作成していくわけですが、目的は皆一緒で、オーナーさんの想いを形にし、安全な建物を作る事です。私は20年以上、建築鉄骨施工図・原寸図の作成をしてきましたので、今まで積み重ねてきた建築や鉄に関する知識、鉄鋼の製造工程、施工など様々な知識があるので、その知識を生かしながら目的達成のために仕事をしていきたいと思っています。

多くの人が協力して造る建物。完成した時にその建物が人を笑顔にしている。

仕事のやりがいを教えてください。

実際に完成した建物を見た時には達成感があります。何もなかった土地に沢山の専門職・職人が協力して造った建物が完成し、多くの人に利用され、笑顔にしていると思うととても感動します。建物って10年単位で世の中に長く残るじゃないですか。
先ほども話させてもらった通り、私たちは設計図を読み解き、分かりやすい施工図を作る仕事で設計図に込められている想いや考えも考慮しながら図面を書き起こすので、自然とその建物に想い入れも出てきます。

吉田さん

あとは、どれだけ工夫をして溶接のしやすい施工図を作るか、職人さんたちが施工図を見て悩まなくてもパッと見て分かる施工図を作るかというのを考えながらやるのがとても楽しいですね。複雑な設計図であっても、工夫次第で見やすい施工図を作る事は可能ですので、毎日工夫を凝らして仕事をしています。

社員には仕事も私生活も大事にして欲しい。目指すは自由な風土の会社。

目標、今後について教えてください。

吉田さん

会社を大きくするつもりは無くて…細く長く続けていく事が出来れば良いなと思っています。一緒に働いてくれる社員には、仕事ももちろん頑張って欲しいのですが、それと同じくらい私生活も大事にして欲しいと思っています。目指しているのは、自由な風土の会社です。例えば子育て中であるなら「子どもが熱を出してしまったので、早退したい」という時も申し訳ないとは思わずに帰宅して欲しいです。また、副業や価値観の多様化が進む中で、在宅勤務を希望する社員もこれからは出て来ると思います。

社員一人一人の価値観や今大事にしたいものを会社としても大事にしていきたいですし、仕事を頑張った分だけ還元もしていきたいとも思っています。

立地・清潔感・デザイン性・部屋の広さが気に入り、即決でカンティーナに決めました。

SKY-OFFICEを選んだ理由を教えてください。

私は前職を退職してから1年間は個人事業で自宅で仕事をしていました。法人化のタイミングでオフィスを借りようと思っていましたが希望のオフィスが中々見つからず苦戦をしていました。そんな時にSKY-OFFICEさんのHPを偶然見つけて、すぐに内覧を申込ました。札幌駅からも地下鉄で10分以内、地下鉄を降りてからも徒歩5分もかからない。高速の北インターにも近く、新道沿いで車での交通の便もとてもよく通勤もしやすいと思います。

吉田さん

図面を広げて仕事をする事が多いので、広めの部屋を希望していましたが、ピッタリの部屋が空いていたので即決しました。しかし、駐車場が2台分必要だったのですが、中々見つからず…。担当の藤井さんが見つけてきて下さり助かったのを覚えています。実はレンタルオフィスという存在を知らず、ずっと賃貸オフィスで探していたんですね。SKY-OFFICEさんは、レンタルオフィスと賃貸オフィスの中間とお聞きしました。レンタルオフィスの良い所を活かしながら、賃貸オフィスのように綺麗でプライバシーも守られているように感じます。オフィスが見つからなくて困っていたあの時、SKY-OFFICEさんの存在を見つけられて良かったなと思いました。

来客に「自分のオフィスより良い!」と言われ、オフィスまで褒めてもらえます。

実際に入居してみていかがでしょうか?

KANTINEカフェスペース

普段は静かですし、使いやすく満足しています。カンティーナは4階にイベントスペースもあり、色々な人が出入りしてイベントや集まりを行っているみたいですが、普段は騒音やプライバシーの面でも気になる事は無く、落ち着いて仕事をする事が出来ています。建物自体が新築で綺麗なのも嬉しいですね。これから社員を増やしていくのに、綺麗でオシャレなオフィスと立地の良さは採用力にも少なからず影響してくると思いますのでカンティーナに決めて良かったなと思っています。

このカフェスペースもウッド調でとても気に入っていて、打合せの時には良くここを使うので、お客様に「良いオフィスでしょ!」と思わず自慢したくなります…(笑)

最近嬉しかった出来事が、東京からお客様が来た時にいつもと同様にこのカフェスペースにお通ししたのですが、「東京の自分のオフィスより良い!」と褒めてくださった事ですね。仕事でお褒めの言葉をいただく事はありますが、オフィスまで褒めていただくとは思っていなかったので、素直に嬉しかったです。

札幌で社食が付いているオフィスはあまり無い。社員の事まで考えられている良いサービス。

カンティーナは札幌で初めて社食を導入したレンタルオフィスですが、利用はされていますか?

吉田さん

基本はお弁当なのですが、たまに利用させてもらっています。ワンコインですし、美味しいですよ。カンティーナの利用者さんが海鮮丼のランチ営業をしていた時にも利用させてもらっていました。素直に美味しいから食べていたというのもありますが、カンティーナを利用している人同士の交流も生まれますし、同じカンティーナの入居者として協力出来る事があれば協力したいなという気持ちもあり利用をさせてもらっていました。

今の社員は全員お弁当持参ですが、外食やコンビニ弁当が続くより温かい栄養バランスが整った社食があった方が、社員の健康面も大事に出来るのかなと思っています。札幌の賃貸オフィスでも社食がある所はあまり無いと思うので、ここで働く社員の事も考えられている良いサービスだと思っています。

2019年10月27日 KANTINE KITCHEN & THE OFFICEにて