今回、SKY-OFFICEでは、SAKURA-N3に入居している「メンタルサポートここころ」「一般社団法人日本うつ病サポート協会」代表中山裕介氏にインタビューを行い、仕事内容や仕事のポリシー、当社へ入居してみての率直な想いを語ってもらいました。

メンタルサポートここころ
代表 中山裕介 様

一生涯で10人~15人に1人がかかる病であるうつ病は、誰でもかかる可能性がある病である。何気ない日常の中でも人間はストレスを受け、また環境の変化によっても心が付いていかず悲鳴を上げてしまう事もある。そんな心が疲れてしまった人、一人でストレスを抱え込んでしまいうつ病になってしまった人のため、様々な角度からサポートする事業を立ち上げている中山氏。10年以上うつ病のサポートを行い、自身もカウンセラーとして第一線で活躍をしながら、うつ病カウンセラーの育成に力を注ぎ、より多くの地域や場所でうつ病や心の問題で悩んでいる方の力になっていくための事業展開を行っている。

心について専門的なサポートを行うサロン経営。

中山様の事業について教えてください。

ラフィール

私は相談者様の個性を大事にしながら、心についての専門的なお手伝いをするメンタルサポート事業を行っています。うつ病を抱える方のためのサロン「メンタルサポートここころ」では、うつ病カウンセリング、心理カウンセリング、不登校カウンセリングなどを行っています。
一人ひとりの個性に焦点を当て、相談者様の気持ちに寄り添いながら専門的なお手伝いをしています。相談者様が気にしている個性があったとしても、見る角度を変えてみたり、

一部分をカットしてみたり、磨くとダイヤモンドのように輝く個性になったりする。本来の自己肯定感を取り戻してもらうためのサポートを行っています。うつ病をサポートする方に向けたセミナーを始め、うつ病からの回復や社会復帰を心理的な面でサポートする「一般社団法人日本うつ病サポート協会」も運営しています。
ここころとは違い、うつ病についての勉強会やカウンセリングの資格発行、カウンセリングスキル向上の為の勉強会などのカウンセラー育成に力を入れています。

何も知識がない所からのスタート。苦戦の日々であったが、それが今に全て繋がっている。

開業したきっかけを教えてください。

きっかけは家族がうつ病になったことでした。その時は、うつ病についての知識もなく、どうしたら良いのかと苦戦の日々。そこから、愛する家族のために自分に出来ることをしようと本格的にうつ病や心理カウンセリングについて勉強を始めました。その頃、勤めていた企業でも実はうつ病についての知識や、心理カウンセリングのスキルは大きく役立ったと感じています。最近はうつ病からの復帰が難しいと考えられていますが、それは知識やスキルが不足していた可能性も大きいと考えています。

ラフィール

うつ病になり休職した場合、みんなが言うことは「休みましょう」という事です。この休むとは休職していることが「休む」ことと考えている方が多いのですが、実はそうではないのです。「休む」とは、その人がどのようなストレスでうつ病になったかで「休み方」が違うということは意外と知られていないのです。この事は勉強して知っている人が少ないことを以前働いていた企業で実感したため、独立をして少しでも多くの方に広めていったり、苦しんでいるかたのサポートになればという想いから開業を意識し始めました。
意識をしている所に、SKY-OFFICEさんとご縁があり、2015年11月「メンタルサポート ここころ」を開業しました。その後は2017年に「一般社団法人日本うつ病サポート協会」を立ち上げ現在に至ります。

人間の自己実現理論に基づいたカウンセリング。
ライフスタイルで少しづつ出来る事を。

カウンセリングはどのように行うのでしょうか?

世の中には様々なカウンセリングがありますが、私たちのやっていることは「心を回復」させることに着目をしたカウンセリングです。人間には5段階の欲求があるとアメリカの心理学者のマズローは唱えています。人間は本質的に①生理的欲求 ②安全欲求 ③所属と愛の欲求 ④承認欲求 ➄自己実現欲求の順に欲求があります。①の欲求が満たされると次の②の欲求を欲するようになるというものです。心が疲れてしまった方やうつ病の方はこの欲求のどこかが欠けてしまっている事が多いです。どんなに頭で「〇〇のようになれるように頑張らなきゃ」「もっと成長しなきゃ」と思っていても、①~④の欲求が充分に満たされていないと苦しくなってしまいます。なので、相談者様がどの部分の欲求が満たされていないのか、欲求を満たすためにその方のライフスタイルの中で出来る事を一緒に考えていきながら、心を少しずつ回復させていきます。

初回のカウンセリングでは、ストレスがどこに掛かっているか。ストレスに対処する環境があるかなどを確認しながらお話をお聴きしていきます。その中で、あなたに必要な「環境」というのを一緒に考えていきます。そして、あなたの個性を大切にしながらどのように環境を変化させたり、環境に適応していくかを考えていく中で「個性」を活かしていきます。個性を活かしながら、カウンセリングであなたの個性を認めていくことを同時に行うことで少しずつ自己肯定感を高めていくことが出来るのです。
少しずつ変化させていくことで、しっかりと身につけていきます。

一言で言うと「便利」なオフィス。
スペースの有効活用が出来るオフィス構造なので、私たちが求めるオフィスを構築。

SKY-OFFICEを選んだ理由を教えてください。

2015年9月に賃貸契約をしました。何故SKY-OFFICEさんを選んだか、一言で言うとあらゆる面で「便利」と感じたからです。私たちの提供サービスとSKY-OFFICEさんのオフィス構造がマッチしていたんです。私たちのサービス上、個室のカウンセリングルームは必須。SKY-OFFICEさんは全室が完全個室となっていて、他のレンタルオフィスと違って天井が繋がっていない。賃貸オフィスによくある、個室が数個ついている広いオフィスを借りるのも検討しましたが、部屋の大きさの分だけ賃料はどんどん高くなってしまいます。

ラフィール

SKY-OFFICEさんは皆が使う所は共用になっており、自分たちが必要なスペースだけを有効に使え、スペースの省エネが出来る構造になっています。様々な大きさの部屋から、今のビジネスステージに合わせた部屋を借りる事も出来るのでSKY-OFFICEさんに決めました。

相談者様に安心を提供できるオフィス空間。

今はどのようにオフィスを使われていますか?

私たちの場合、並んで3室を借りていますが、両端がカウンセリングルーム、真ん中がオフィスという配置になっています。廊下からそのままカウンセリングルームに入れる構造になっているので、相談者様同士が顔を合わせずにすみます。一度来ていただいたお客様もここなら安心して話が出来ると思ってもらえる環境を提供出来ているのではないかなと思います。また、部屋の大きさも広すぎず、かといって圧迫感もない部屋の広さで、相談者様が落ち着いて相談しやすい広さなのも良いところです。

事業の拡大に伴い広い部屋に移動、オフィスを増設。費用が安くすむのも良いところ。

今は3室を借りてくださってるんですね。

ラフィール

はい、最初に賃貸契約をした2015年9月に借りた部屋は今の部屋とは別のI室でした。そこから事業の拡大に応じて広い部屋に移動したり、増設を繰り返し今は3室を借りています。
SKY-OFFICEさんの良い所は、今まで何度もオフィス内で引っ越ししていますが無料で出来るところですよね。部屋を増設する際の初期費用も安くすみます。西山社長やスタッフの方とは、廊下で会った時などにコミュニケーションを取ってくださり、事業展開によって仕事がしやすい環境を提案してくださいます。

現在3室並んで使えているのもそのおかけです。こちらからの提案や要望にも、柔軟に対応して下さるのでとても助かっています。入居して4年が経ちますが、快適に仕事をさせてもらっています。すれ違う時には他社の方も挨拶をしてくださいますし、オフィス全体の雰囲気もとても良いですね。しっかりとした入居審査もあるので、安心して仕事をする事が出来ます。

オフィス外観からはカウンセリングだとは分からない所が良いところ。

立地はいかがでしょうか?

立地もとても気に入っています。札幌駅まで徒歩6分と交通の便がとても良い場所なのに向かいには植物園があり緑が多い。心を癒してくれる植物は相談者様にとっても良い立地ですが、事業を営む私たちにとってもホッと一息つけるような立地に位置しています。
そして外からパッと見てどんな企業さんが入っているのか分からない構造になっていますよね。エントランスまで来ると、どんな企業が入っているのかは分かるようになっていますが、外観からは「SKY-OFFICE」とだけ書かれている。

ラフィール

相談者様の立場になってみると、いかにも「カウンセリング」という感じがしない、すんなりと入りやすい雰囲気になっている所が良いと思います。しかし、入ってみると外観からはあまり想像が出来ない、デザイン性もあり、綺麗で落ち着いたオフィス空間という部分も気に入っています。

2018年12月7日 SAKURA-N3 にて